「施工計画書」とは?その基本情報や施工計画書に記入する内容について

「施工計画書」とは?その基本情報や施工計画書に記入する内容について

建設工事をはじめ、土木工事や電気設備工事などを行うときに必要になるもの、または要求されるもの、それが「施工計画書」です。
施工計画書は工事に着手する前に目的としているものを完成させるために必要な手順の流れ、そして工事に必要となる工法などに関する情報を計画書として現場の監督職員に提出するための書類です。
こちらの記事は、工事現場では絶対に欠かせない「施工計画書」に関する基本情報をはじめ、「施工計画書に記入する内容」等について色々とご紹介させていただきます。
 
 
  • 施工計画書とは?
施工計画書」とは、その名のとおり建設工事現場や土木工事現場、それに電機設備工事の現場などの作業を効率よく、そして安全に進めるために必要な計画書のことを指します。
施工し始めるまえに施工計画書を現場の監督者から要求される場合もありますが、できれば催促されてしまう以前に作成を完了しておくと後になってから焦って作成するといった問題を回避することができるはずです。
そこでまずは、これから施工計画書を作成する必要がある方や、施工計画書の作成に携わる可能性がある方に向けて、「施工計画書に関する基本情報」をいくつかの項目に分けてご紹介します。
 
■施工計画書を作成するタイミングは?
建設工事や土木工事、電気設備工事などの現場では、工事を請け負う業者は工事に着手するまえに手順や工法などについて書かれた施工契約書を現場の監督職員に提出しなければなりません。
施工契約書を作成するには、目的物を完成させるために必要な予算や工程などを組む必要があるため、施工計画書を作成するには「短くても3週間、長ければ1カ月以上かかる」こともしばしばです。また、施工計画書を提出したときに、その内容が役所から承認されない可能性もあり、そのような場合は施工計画書に記載した手順や工法などを改めて訂正し直して再検討する時間が必要となるため、計画通りに工事を始めて完工できるようにするためには“早めに作成準備を進めておく“ことが大切です。
 
■施工計画書は誰が作成する?
工事を施工するための計画書である施工計画書は、実際に工事を施工する会社が作成するといった方法がベストです。
工事を請け負う元請け業者が施工計画書を作成することもありますが、実際の工事はさらに下請けの業者に依頼するといった場合には、現場の責任者が元請けの現場監督職員に施工計画書を提出するのが基本的な流れとなります。
現場の責任者は、施工計画書に工事の進め方や使用する工法、機械などを記載するようになりますが、これは工事の管理者や発注者に工事の内容に関する同意を求めるための手続きでもあります。工事に関わる全ての関係者が共通理解のもと正しい方法で工事を進めるためにも、施工計画書の作成は必要不可欠な作業であるといえるでしょう。
 
■施工計画書を作成する内容について
施工計画書に記載する主な内容は、工事概要をはじめ、計画工程表、現場組織表、指定機械や主要資材計画、安全管理などです。尚、施工計画書を作成するにあたり、契約書をはじめ、設計図書の内容に合っているかどうかをよく確認する必要があります。
施工計画書に記入する内容は、次の項目でより詳しくご紹介します。


施工計画書

作業手順書